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ばけらったの3きょうだい育児日記

ばけらったの3きょうだい育児日記

母乳育児と断乳

○母乳育児と断乳

カナを出産した産院は,母乳育児推奨派だったが,かと言ってそれほどスパルタではなく個々人に合わせてくれるような所だった。出産前は「出来れば母乳で育てられたらいいな」程度の認識しかなく,何が何でも母乳で,という気負いはなかった。

産後2日目から母子同室になり,その時から授乳指導が始まった。看護婦さんは「このおっぱいなら上手に吸わせられるわよ」と言ってくれてはいたが,いざ吸わせてみると,母乳は出ているもののカナ自身が自分の下唇だけを吸って満足してしまうらしく,なかなかうまくいかなかった。3000gいかなかったから仕方ないかな,と言われ,少しずつやっていきましょう,と励まされた。
なかなかうまく飲ませられなかったおっぱいだが母乳は良く出ていて,母子同室になった翌日には熱をもってきてしまった。夕方にはパンパンに張ってしまい,供給に需要が追いつかない状態になってしまった。搾乳しつつ哺乳瓶で飲ませていたが,やはり直母で飲ませられるようにしないと,ということで乳頭保護器を使うようにしたら,少しずつうまく飲めるようになってきた。結局退院後もしばらく乳頭保護器を使っていたが,生後3週間が経つ頃には直接上手に飲めるようになった。

最初はうまく吸い付けないなどうまくいかなかった母乳育児だが,ミルクを飲んだのは産院のみというくらいに順調に進んでいた。ただ母乳なので授乳間隔は短く,しばらくは2時間おきの授乳だった。少し小さめに産まれたカナは,それほど極端にいつもおっぱいを欲しがっているということもなく,飲むだけ飲んで寝てしまう,という子だった。どうやらいつも飲み過ぎてしまうらしく,よくおっぱいを吐いていたように思う。飲ませて寝かせているとカポッと吐くことが多くて,生後2~3ヶ月の頃はスタイが大活躍していた。

飲みすぎるくらい飲んでいたおっぱい大好き人間だったカナも,離乳食が始まると変わってきた。離乳食も中期に進み2回食を食べるようになったら,何故か離乳食後のおっぱいを嫌がるようになってしまった。離乳食大好きで食欲旺盛だったからか,離乳食だけでお腹がいっぱいになってしまっていたのだろう。その頃から授乳回数がだんだんと減っていき,3回食になると朝晩しか飲まなくなった。寝かしつけも,おしゃぶり大好きっ子のためおしゃぶりさえあればOK。9ヶ月になる頃には,おっぱいは寝る前にお腹を満たすもの,程度のものでしかなくなってしまっていた。

カナが満10ヶ月で,私は職場復帰することになっていた。それと同時にカナは保育園に入ることに。フルタイムで働く私とは,日中離れ離れになる。もうあまりおっぱいを飲まなくなっていたことから,思い切って復帰の1ヶ月前に断乳することにした。まだ歯も1本も生えていなかったので,どうせなら歯が生えてくる前にとの考えでもあった。

断乳Xデーを復帰のきっかり1ヶ月前の9月1日に決め,その数日前から朝の授乳をやめて,起きてからすぐに離乳食,という形に持っていくことにした。食べることが大好きなカナは,朝の授乳がいきなりなくなっても何とも思わなかったらしく,すんなり朝の授乳を失くすことができた。問題は夜寝る前の授乳。おしゃぶりでの寝かしつけはOKとは言え,おっぱいを飲んでウトウトしかけたところで効果を発揮するおしゃぶり,まだまだ夜の寝かしつけにおっぱいは必需品だった。
Xデー前日の8月31日,夜に最後の授乳。「これがもう最後だからね。明日からはおっぱいにバイバイするんだよ。いっぱい飲んでね。」と話しかけながら飲ませた。いつものようにお腹が満たされるまで飲んでくれ,ウトウトしながらおっぱいを離したところにおしゃぶりをくわえさせた。これで最後なのね,と思うと妙に寂しく感じたのを覚えている。

・断乳1日目
日中はおっぱいのことなど全く眼中になくご機嫌で過ごしていたが,お風呂の後,さあ寝ましょうとなるとおっぱいを欲しがってぐずり始めた。「今日からはバイバイなんだよ」と言い聞かせるも,泣いて欲しがる。フォローアップミルクを準備してそれを飲ませようとするも,イヤイヤしてしまう。たまたまその日は昼寝が少なく眠たかったからか,しばらくはぐずったものの,空腹に耐えかねてマグに入れたフォローアップミルク(哺乳瓶は拒否した)を飲んで何とか寝てくれた。夜中も起きることなく断乳1日目は終了した。
・断乳2日目
この日の夜が一番大変だった。もらえないとわかっているようで,お風呂の後からすぐに大泣き,「なんでくれないの!」とひっくり返って泣き叫んでいるような状態だった。正直言ってめげそうになったが,ここで諦めたらダメだと思い直し,心を鬼にして「もうナイナイなんだよ」と言い聞かせ続けた。1時間近く泣き続けただろうか,ついに眠さに耐えかねてミルク200をマグで一気飲みし(ここが極端なのだ),コテンと寝てしまったのだ。でも夜中は何回かフエーンと泣いていた。
・断乳3日目
おっぱいのことなど忘れたかのように,お風呂上りにミルクをゴクゴク。泣くこともなく寝てしまったのである。

カナの断乳は,あっさり3日で終了してしまった。確かに大泣きもしたけれども,完全母乳できたわりには拍子抜けするくらいだったように思う。しかも,この断乳ついでに哺乳瓶ともサヨナラしてしまったのだから,親孝行な子だったと思う。今考えると,保育園に入るからと言って慌てて断乳しなくても卒乳できたかな,とも思うが,結果的にはスムーズに事が運べたので良かったのだろう,と思っている。


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